不要なものを片づけると、心も軽くなる
12月というと「大掃除」モードに入る人が多いです。自然と「片づけよう」「今年のうちに整理しよう」という気持ちが湧いてきます。私も、本棚の数々の占いや魔術の本を整理しはじめています。(本格的に片付くかどうかは…汗)
部屋を片づけることは、心の中を片づけることと深くつながっていると思っています。
古いもの・不要なものを手放すことで、物理的なスペースだけでなく、心の中でもゆとりができて気分が軽くなるし、新しいものを取り込む余裕が生まれます。
手放しは“捨てる行為”ではなく、流れを整える行為
魔術やその源になった西洋オカルトの世界では、
「空いたスペースには新しい流れが入ってくる」
という考え方がよく語られます。
Nature abhors a vacuum(真空を嫌う)という言い方もしています。
そして、オカルトの世界だけでなく、心理学的にも自分が抱えているものをある程度手放すことで、認知が整ってくる(=見通しを立てやすくなる)と言われています。
先の見とおしが立てば、やるべきことに集中できるし、何より雑然とした情報や感情に振り回されにくくなります。
つまり、手放し=余白を作ること です。
まず捨てるべきは、“役割を終えたもの”
では、実際の片づけについて考えてみましょう。
迷ったときはこんな風に自分に問いかけてみます。
- これは今の自分に必要か?
- これは今年で役目を終えたのではないか?
- これがあることで時間やエネルギーを無駄に奪っていないか?
かつて大切だったものも、今の自分には重荷になることがあります。
手放すことは裏切りではなく、
「その時期を共にしたものに感謝して見送る行為」と意識してみてはどうでしょうか。
部屋が整うと、思考も整う
散らかった部屋を片づけると、
「急にやる気が出てきた」「気分がすっきりした」という感覚が起こることがあります。
これは単純に部屋がきれいになったからではなく、
部屋を見た時に脳が受け取る情報量が減り、集中できるようになるためです。
物理的な整理整頓は、精神的な負担の整理にも直結しています。
今の時期の掃除は、
来年の自分を動きやすくなるための下準備とも言えます。
感情や思考の大掃除も同時にすすめる
部屋の片づけると心にも余裕ができる、と言いましたが、心の中に「積もったもの」を直接整理する、というのもお勧めです。
- 気になっているのに先延ばしにしていること
- 誰かから言われたなんとなく心に引っかかる言葉
- 無意識のまま持ち続けている義務感
- 今年のうちに区切りをつけたい出来事
年末はこれらを棚卸ししやすい時期です。紙に書き出すだけでも感情が整理されるので、見とおしが立って、心の負担がかるくなります。
最後に:手放しは自分を整える『魔術』
掃除・片付け、特に12月の大掃除は、単なる家事ではなく、
「来年のために自分を整える儀式」のようなもの、だと思います。
不要なものを手放して空白を作ることで、新しいものが入り込みやすくなる。
できるところから少しずつでいいと思います。
今年の終わりが心地よい形で締めくくれますように。
そして、新しい年が軽やかに始められますように。
ちょっと身の回りを「片づけて」みませんか。

