最近は、AIに占いをしてもらう人が増えてきました。
AIを利用して占いをするツールが配布されたり、外部のシステムと組み合わせてより高度な占いを提供できるようになっています。
実際、AIはとても優秀です。
カードの意味を調べたり、ホロスコープを読んだり、複数の占術を比較したり、知識を整理したりする力は昔に比べて驚くほど高くなっています。(それでもミスがなくなったわけではありませんが)
私自身も、講座資料を作るときや研究するときには、AIの力を借りることがあります。
では、人間の占い師は、もう必要ないのでしょうか?
私は、そうは思っていません。
なぜなら、占いは「情報を伝える仕事」だけではないからです。
人は、未来だけを知りたいわけではない
対面鑑定をしていると、
「どうしたらいいですか?」
という質問の前に、10分、20分とかけて、今の状況や気持ちを話してくださる方がたくさんいます。
もし未来の答えだけが欲しいのであれば、もっと早く占いに入ると思います。
それでも話をするのは、自分でも整理できない気持ちを、言葉にしながら少しずつ整理しているからではないかと。
話しているうちに、
「ああ、本当は私はこう思っていたんだ」
と、ご自身で気づかれる方も少なくありません。
占いは、未来を知る時間であると同時に、自分の気持ちを整理する時間でもあるのです。
占いは「答え」を押しつける仕事ではない
カードが、ホロスコープが、答えを出してくれる。
そんなふうに思われることがあります。
でも実際は、同じカードでも、相談内容も人生経験も違えば、伝えるべき言葉は変わります。
私が見ているのは、「カードの意味」だけではありません。
今、この方には何をお伝えすることが、その人のこれからにつながるのか。
そこを考えながら、一緒に読み解いていきます。
占いは、答えを押しつけるものではなく、相談者が納得して次の一歩を選べるようにお手伝いするものだと思っています。
占い師が見ているのは、カードだけではない
相談者の言葉。
表情。
話す速さ。
ふとした仕草。
迷っている沈黙の時間。など
時には、質問の内容よりも、その質問をするときの表情や言葉の選び方から、本当に悩んでいることが見えてくることもあります。
恋愛相談だと思っていたら、本当は自信を失っていた。
仕事の相談だと思っていたら、本当は家族との関係が心に引っかかっていた。
そんなことは、決して珍しくありません。
なので私は、カードだけではなくて、その方自身も見ながら鑑定しています。
AIの時代だからこそ
AIが占いをしてくれる時代だからこそ、人間の占い師は「情報量」で勝負する仕事ではなくなっていると思います。知識とかその精度だけなら、AIはこれからもどんどん進歩していくでしょう。
だからこそ私たち占い師は、
「この人は本当は何に迷っているのか」
「どうすれば、自分で前を向いて歩いていけるのか」
そこに向き合うことが、今まで以上に大切になると思っています。
私が目指したいもの
私は占いを「未来を当てる技術」であると同時に、「相談者と一緒に考える技術」
ではないかと思っています。
未来を知ることは大切です。でも、それ以上に大切なのは、その未来をどう受け止め、どう歩いていくか。
占いの結果を聞いて終わりではなく、
「少し気持ちが整理できた」
「自分ならこうしてみよう」
そう思って帰っていただける時間、心のゆとりをつくること。
そういう事を、相談者の方が心地よく感じられる、それが私が目指している対面鑑定です。
おわりに
AIは、これからも進歩していきます。私も、元ITエンジニアとしてはその力を積極的に活用していきたいと思っています。
そして人は人生の大切な場面で、
「誰かと一緒に考えたい」
「この気持ちを受け止めてほしい」
そう思うことがあります。
占いは、未来を知るためだけのものというより、迷いを整理し、自分の足で前へ進むための時間でもあります。AIがどれだけ進歩しても、その時間の価値は変わらない。そう、思ってます。
占いを「当たる・当たらない」だけで終わらせず
鑑定が終わったあと、相談者の方が自分の意思で一歩を踏み出せるように支えていくこと。
そのための時間を、これからも大切にしていきたいと思っています。

